人によっては一生に一度、もしくは何度か医療機関で入院生活を経験します。
数日間もしくは長期間お世話になるのが、ベッドやキャビネットなどの病院家具と呼ばれるインテリアです。
患者様は限られたスペースで入院生活を送りますので、ベッドやキャビネットに最大限の収納力と機能が求められます。
ベッドにおいては、寝るだけではなく、ベッド上で飲食をしたり、もしくはベッドの上で書き物をすることもありますので、リクライニング機能と別途付属の長机が必要になります。
そして、キャビネットにおいては数日間の着替えや下着、洗面用具など入院生活に必要なアイテムをすべて収納できる広さが求められます。
また細々としたものを収納できるために小さな引き出しや、コートやガウンなどを収納できるハンガー付きの小さなクローゼットも付属されています。
また病院によってはキャビネットに小さなテレビをつけていることもありますので、収納だけでなく娯楽もついてきます。
大部屋で入院する際、個人のスペースを少しでも仕切りたい場合でも、間仕切りタイプのキャビネットのおかげで、プライベートを確保できる快適な入院生活を満喫できます。
一人あたりの入院スペースはたった数畳ほどしかないですが、ベッドやキャビネットの病院家具によって快適な入院生活を送ることができます。
まさに入院生活の全てを支えている病院家具は患者さまにとって大事なパートナーです。
また入院されている患者様にとって大事なことは、少しでも快適な入院生活を送ってもらうことです。
家具にもその要素が求められています。
通常の家具と比べて、かなり単調です。
色目においても木目調や緑色を採用し、シンプルな作りになっているのは、入院中に患者様が興奮しないためです。
体と心を休む場所なのに刺激的な柄や色を使用していないのは、患者様にゆっくりと休んでもらうためです。
木目調や緑色は、院内の待合室にあるソファやテーブルにも採用されている色です。
そしてシンプルな作りは、患者様だけではなく医療機関に従事するスタッフのためでもあります。
入れ替わりが多い、医療機関では毎日のように病院家具をいったん消毒しないといけないです。
消毒をする際に、複雑なつくりだと作業に相当時間がかかりますが、シンプルな形であれば作業を短時間で終わらせることができます。
シンプルに見える病院家具ですが、患者様の入院生活を最大限に支える収納力と機能を備えており、さらに治療に影響がない色目を採用しているのが大きな特徴です。