業務用エアコンの選定は専門業者へ相談を

必要な機能を把握する

業務用エアコンを選ぶときの基準は、必要とされる機能をきちんと持っているかという点です。
特に重要なのが容量で、室内の空調負荷を計算し、数値に基づいて能力を選ばなければいけません。
馬力の低いマシンを選んでしまうと、当然ながら室内が設定温度までたどり着かず、余計な電力を使い続けることになります。
それはつまり、大きな光熱費の無駄を意味します。
計算する必要があるのは熱負荷で、その空間に出入りする熱量がどれくらいあるかを意味する数値になります。
例えば、同じ面積・容量の空間であっても、大人数が詰め込まれた状態と、ほとんど人がいない状態とでは空調の効きも変わります。
電車を想像すれば分かりやすいですが、同じ空間でも満員電車では空調効率が悪くなります。
熱量の元になるのは人だけでなく、機器なども発生源になりますので、空間の用途によっても熱負荷は変動することになります。

エアコンの能力と馬力

常に不特定多数の人が出入りするような店舗や倉庫と、あまり人の出入のないオフィスとでは負荷が変わることも想像できるでしょう。
窓や扉の数や大きさ、開閉数によっても、外気が入ってくる容量が変わり、外気負荷となります。
その部屋の位置によっても条件は変わり、太陽の光が多く差し込むところと日陰とでは大きな差が出てきます。
建築物の素材や構造でも差が出ますので、計算は部屋ごとに行う必要があります。
一概に言えませんが、エアコンの能力の単位は1KWあたり860kcal、1馬力あたり2,500kcal程度で、人一人あたりの熱量負荷は100kcalが目安になります。
例えば単純計算で、人が25人いれば熱負荷は2,500kcalとなり、これは1馬力に相当します。
だから部屋に人が25人いるなら1馬力追加と考えることができます。

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不安な場合は業者へ相談

部屋の広さによっても必要な能力は変わりますので、適合能力と面積の関係も把握しておくとよいでしょう。
一般的には、適合能力2馬力なら5.0KW、これは一般的なオフィスなら48㎡くらいまで対応可能ですが、飲食店では26㎡程度となります。
飲食店では常に火を使い、熱負荷が高いために対応㎡が小さくなるわけです。
また、オフィスでもOA機器や人員が多ければ負荷が大きくなりますので、どのような業種かも考慮に入れる必要があります。
業務用エアコンは、一度選んでしまうとそう簡単に交換ができるものではありません。
継続したメンテナンスも必要になるのでランニングコストも計算した上で、最適な機器を選ぶ必要があります。
選定には専門業者への相談が必要不可欠です。